2009年、日本のゴールデンウィーク明けに、中国で弊社のために再搾汁した
サジージュース2009年度のサンプル1000mlが弊社に届きました。
リコール後に本輸入する商品と同じ搾汁日のサジージュースサンプルです。
サジー果実を冷凍し、その後、解凍して搾汁したサジージュースです。
こうした工程のサジージュースを輸入するのは今回が初めてなので
事前にサンプルを取り寄せたわけです。味・品質ともにまったく問題なし。
「なぜ冷凍したサジー果実を搾汁しなければならないのか?」
こうした皆様の疑問にお答えいたします。
サジー果実の収穫できる時期は1年間で3ヶ月間だけの短い期間だけ、
10月下旬から翌年1月下旬までの3ヶ月間です。
毎年私が10月下旬に中国のサジー生産農園とサジー搾汁工場を訪問
するのはこのタイミングにあわせているからです。
この3ヶ月間に1年分のサジージュース(中国国内消費分と輸出分)を
搾汁し、無菌充填後、保管します。弊社は毎年、この出来たての
サジージュースを輸入し、日本で充填し、聖果サジー100%ジュース
【初搾り】として販売しているわけです。
リコール交渉は今年の1月から3月までかかりました。
日本食品分析センターで異物検査して、その結果を英訳して中国側に
提出し、ようやく中国側も異物混入を認めてもらいました。
その後、原因となった機械を調整し、既に全面停止している工場を
弊社のために再稼動させ、4月中旬にサジー果実を再度搾ってもらった
わけです。
ただ4月中旬はサジー収穫はできません。季節はずれです。
そこで、輸出用に冷凍保管してあった、冷凍サジー果実を解凍し、
これを搾汁したのです。サジー果実収穫直後の搾汁ではないので
【初搾り】とは言えません。輸出用の冷凍サジー果実がどのように
生産されるか、昨年10月下旬に工場訪問した際、詳細に見学しました。
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サジーの枝と葉を取り除き色・形など良質なサジー果実だけを 人間の手で一粒一粒選別する。選別だけで5回も工程があった。 |
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| 良質なサジー果実だけ
をビニール袋の入った
段ボールにつめる
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慢性的に電力不足の
内モンゴル自治区では
希少な冷凍倉庫に保管
さえるサジー果実
サジー 果実 のまま
輸出を待ちます |
このサジー果実を解凍し、弊社リコール分として搾汁するのです。
この工程を見学して感じたのは、サジー果実のみを輸出するので、
色が悪かったり、形が悪いサジーは慎重に取り除かれていました。
つまり通常のサジージュースより、厳しく選別されたより一層良質な
サジー果実だけを搾るため、通常のサジージュースより品質も当然高く
なります。中国側も品質的にはよりすぐれていると強調しています。
4月中旬に搾っても、すぐに輸出できません。一定期間保管観察する
必要があります。搾汁後、数週間経過しても品質に問題ないかを
調べます。少しでも菌が入っていますと、サジージュースに異変が
起こります。無菌充填した200キロリットルのアルミビニール袋が膨張
するのです。この観察期間を無事終了した後で、初めて輸出検疫に提出
できるのです。サジージュースは輸出検疫を受けるため、生産地の
内モンゴル自治区から北京までトラックで600km、移動します。
5月中旬、中国側の輸出検疫が開始しました。
通常数日で終了するはずの検疫ですが、今年の1月の毒入りギョウザ事件
以降、中国当局の食品輸出検疫は非常に厳しくなりました。
この影響で、輸出検疫にかなりの時間がかかりました。
6月初旬にようやく輸出検疫に合格しました。
6月12日に日本に向けて天津港を出港しました。
6月15日に東京大井埠頭に到着しました。
6月22日に輸入検疫と食品届に合格! さらに通関にも合格しました!
今の予定では6月23に弊社としてサジー2009年度ジュースの品質チェック完了!
6月25日に国内充填開始しました。
発売は7月2日(木)を予定しています。
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